第15回国際ゲノム会議

ご挨拶

ゲノム解析技術の発展は年々加速しており、ナノポア解析などの長鎖DNA読み取り技術を用いたヒトゲノム解析や、一細胞解像度でのマルチオミクス情報収集が急速に進展しています。こうした技術を用いて、ヒトゲノム完全長解読(human Pangenome解析)やHuman Cell Atlasといった国際連携プロジェクトも進められています。一方で膨大なゲノム・オミックス情報を処理するための解析基盤の整備や、人工知能(AI)を含めた解析技術の深化も求められています。こうした技術の進歩は、新たな生命科学におけるデータドリブンの発見を促し、さらなる応用の可能性を広げています。また国内外で進みつつある全ゲノム解析の医療実装など個別化医療においてもゲノム解析技術は不可欠なものとなっています。

このような最新のゲノム・オミックス解析技術発展を広く紹介し、国際的なトップサイエンティストと直接交流する機会を提供すべく第15回国際ゲノム会議を開催する運びとなりました。本会議では、「Genome, Cell and Disease」をテーマに、最新の成果と新技術がもたらす新たな展開を展望し、2025年7月2日から4日までの3日間、一橋講堂(学術総合センター)にて開催いたします。

ゲノム科学は、医学、生物学、薬学、情報学、工学といった幅広い分野に影響を与えており、アカデミアのみならずこれらの分野に関わる企業の皆様にとっても重要なテーマとなっていると考えております。本シンポジウムには、産・学並びに行政・Funding agencyから幅広い参加者をお迎えし、活発な議論と交流が行われることを期待しております。

皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

プログラム委員長  柴田 龍弘

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