ご挨拶
平素は日本専門看護師協議会の活動に関しまして、格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、このたび、第12回日本CNS看護学会大会長に選任され、令和7年(2025年)8月2日(土)・3日(日)の2日間、第12回日本CNS看護学会を神戸国際会議場において開催させていただくこととなりました。
本学会主催の日本専門看護師協議会は2007年に誕生し、専門看護師(CNS:Certified Nurse Specialist)が自らの高度実践の質保証や活動の場の取り組み、看護の質向上、国民の健康の維持・増進のための政策提言、その実現に向けて活動することを目的としています。現在、公益社団法人日本看護協会により資格認定された専門看護師は3,316人(2023年末)であり、そのうち、約6割(1,843人)が本会会員として所属し、保健医療福祉施設など様々な場で活躍をしています。
また、日本CNS看護学会は2014年より毎年1回開催し、この度、2025年に第12回を迎えることとなりました。そこで、第12回日本CNS看護学会のテーマを「高度実践看護が担うイノベーション―融合する知の実装―」としました。これまで、専門看護師は保健医療福祉や地域など様々な場で、人々の誕生から最期のときを迎えるまで安らかに過ごすことができるよう支援してきました。また、このような支援の場においては、保健医療福祉に携わる専門職、地域ケアの担い手などと、それぞれが持つ実践知を融合させ、その場に最も適する方法を創造し実装し続けています。専門看護師はこのプロセスを繰り返すなかで、2040年はもちろんのこと、ずっとその先の未来に向けても高度看護実践を熟成させ、また、変革者としてイノベーションの担い手となることが求められています。
高度実践看護の成果が集結する本学会では、学会テーマに基づき、基調講演、教育講演、シンポジウム、教育セミナー、交流集会をはじめ、一般演題として口演・示説発表、共催セミナー等のプログラムを予定しております。なお、第12回日本CNS看護学会では、専門看護師だけに限らず、ナース・プラクティショナー(仮称)などの高度実践看護の実践者はもちろんのこと、これから高度実践看護師を目指そうとする看護職、高度実践看護の養成に携わる教育者などの参加も期待しています。
第12回日本CNS看護学会
大会長 藤田 冬子
神戸女子大学大学院看護学研究科 教授
老人看護専門看護師