第1回日本高度実践看護学会

ご挨拶

平素は日本高度実践看護学会(2025年4月 日本専門看護師協議会より名称変更)の活動に関しまして、格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

さて、このたび、第1回日本高度実践看護学会学術集会学術集会長に選任され、令和7年(2025年)8月2日(土)・3日(日)の2日間、第1回日本高度実践看護学会学術集会を神戸国際会議場において開催させていただくこととなりました。

本学会主催の日本高度実践看護学会は、2007年に日本専門看護師協議会として誕生し、専門看護師(CNS:Certified Nurse Specialist)が自らの高度実践の質保証や活動の場の取り組み、看護の質向上、国民の健康の維持・増進のための政策提言、その実現に向けて活動することを目的としています。現在、公益社団法人日本看護協会により資格認定された専門看護師は3,473人(2024年12月)であり、そのうち、約6割程度が本会会員として所属し、保健医療福祉施設など様々な場で活躍をしています。

また、これまで日本CNS看護学会として2014年より毎年1回、合計11回開催してまいりましたが、主催団体である一般社団法人日本CNS協議会の名称変更をうけて、このたび、第1回日本高度実践看護学会学術集会として開催する運びとなりました。そこで、第1回日本高度実践看護学会学術集会のテーマは「高度実践看護が担うイノベーション―融合する知の実装―」としました。これまで、専門看護師は保健医療福祉や地域など様々な場で、人々の誕生から最期のときを迎えるまで安らかに過ごすことができるよう支援してきました。また、このような支援の場においては、保健医療福祉に携わる専門職、地域ケアの担い手などと、それぞれが持つ実践知を融合させ、その場に最も適する方法を創造し実装し続けています。高度実践看護師(専門看護師:CNS・ナースプラクティショナー:NP)はこのプロセスを繰り返すなかで、2040年はもちろんのこと、更にその先の未来に向けても高度看護実践を熟成させ、変革者としてイノベーションの担い手となることが求められています。

高度実践看護の成果が集結する本学会では、学会テーマに基づき、基調講演、教育講演、シンポジウム、教育セミナー、交流集会をはじめ、一般演題として口演・示説発表、共催セミナー等のプログラムを予定しております。なお、第1回日本高度実践看護学会学術集会では、専門看護師、ナースプラクティショナーなどの高度実践看護の実践者はもちろんのこと、これから高度実践看護師を目指そうとする看護職、高度実践看護の養成に携わる教育者、高度実践看護師を活用する管理者などの御参加も期待し、お待ちしております。

第1回日本高度実践看護学会学術集会
学術集会長 藤田 冬子
神戸女子大学大学院看護学研究科 教授
老人看護専門看護師